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1円玉を拾うと損をする!目先の利益にとらわれてはいけない

「1円玉を拾うと損をする」

という話を聞いたことはありませんか?

え?1円玉を拾ったら1円得するじゃん!何言ってるの!?

という人も多いと思うのですが、一旦どういう理屈なのかを少し説明させてください。


まず、1円玉の価値は1円ですよね?

当たり前のことです。

では、あなたの価値はいくらですか?

あなたの時給はいくらですか?

という観点から1円玉を拾うと損をするのか考えていきます。

あなたの時給が790円だとします。(日本の最低賃金)

そして、1円玉を拾って財布に入れるまでに5秒かかるとします。

その場合

拾ったお金 - あなたの労働に対するお金 = 損得

という公式が成り立ち、

1円 - 約1.1円(790円÷60分÷60秒×5秒) = -0.1円

という計算式がになります。

最低賃金での計算ですら1円玉を拾うことで損をしてしまう事がわかりました。

もし時給が1500円だとしたら、5秒で約2.1円になるので倍以上の損失をしてしまいます。


どうですか?

1円玉を拾うと損をしてしまう事がわかってもらえたでしょうか。

ですが、今回話したいことは1円玉を拾うなということが言いたいのでありません。

目先の利益にとらわれてはいけない」という事をお話したいと思います。

では、1000円が落ちていたら拾いますか?

時給790円で考えたとしたら、5秒で1000円が手に入るので拾った方が得ですよね?

ですが、その1000円にしか見えておらず、近くに落ちていた10000円に気づかず、他の人が拾ってしまったらどうですか?

目先の利益を求めて、1万円を失ったことになります。

そういう表現からお金の考え方について書かれた本が「千円札は拾うな。」です。


千円札は拾うな。

千円札は拾うな。


この本では、「成果を生み出す時間のとらえ方」や「利益をもたらすお金の上手な使い方」、「トレンドを捨てて本質を貫く考え方」などが書かれています。

全部で158ページしかないのですが、大事な考え方がギュッと詰まった本になっているので、学べることはたくさんあると感じました。

なかでも私が一番印象的だったのは、

世の中には「アリ」と「キリギリス」しかいないと思っている人があまりにも多いという事だ。 毎日地道に働いた者が最後に勝つと教えているのだが、現実にはクツワムシもいればコオロギも、スズムシもマツムシも、いろんな虫がいる。

という文です。

地道にサラリーマンで働く人か、働かない放浪者で分かれていると思い込みがちですが、実際には、明日生きるのに必死だけど毎日楽しそうに働いているフリーランスの人もいれば、ビジネスオーナーや投資家として稼いでいる人もいるという事です。

最近ですと、YouTuberやインフルエンサーとして、競争が激しい中でも新しい働き方で生きている人も多く存在します。

この本は、自分にとって何が一番価値があるが、どんな人生なら納得できるかを考える事が必要で、自分にとっての「納得解」を見つけることが重要だと考えさせられる本でもあると私は思います。

2006年に出版された本ではありますが、いつの時代もお金に関する考え方は資本主義である以上変わることはなく、今、変わる事ができるのは働き方や人生の在り方なのだなと思います。

お金や時間、利益に関する考え方を学びたいという人は是非読んでみてください。

著者の安田佳生さんの表現は多彩で面白いですよ。


千円札は拾うな。

千円札は拾うな。