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願いながら、祈りながら 乾ルカ【音声紹介あり】

この本は音声での紹介もしています。

音声版を聞きたい方は、この記事の1番下に再生プレイヤーがあるので、そこから聞いていただければと思います。

 

この本は、北海道のとある村にある全生徒が5人の中学校が舞台になっており、中学1年生が4人、中学3年生が1人の学校で、1つのクラスで授業が行われています。

 

生徒たち一人ひとりに特徴があり、自称霊感少女や嘘ばかり言う人、親友が変わってしまって不安を感じている人や学力の高さを求める人、そして一足先に卒業してしまった先輩を意識しすぎる人がいます。

 

この特徴はそのまま悩みになり、一人一人の葛藤や考え、人生の感じ方など、一言では表せない様な感情が渦巻いています。

 

そんなこの中学校に1人の先生が赴任してきます。

 

その先生も悩みを抱えており、やる気のない状態で先生の仕事を始めるのですが、村の人や生徒にやる気がないことを気付かれてしまいます。

 

それぞれ問題や悩みを抱えた先生1人と生徒5人が繰り広げていく青春小説です。

 

中学生に良くある悩みから、この中学校だからこそ起こる悩みもあり、一人一人の考え方や感じ方がとても興味深いです。

 

また、この小説のキーワードは「嘘つき少年」にあると思います。

 

あらすじにもあるのですが、この「嘘つき少年」はなぜ嘘をつくのか、ここが1番の読みどころではないでしょうか。

 

私自身、既に社会人になっているので先生側の目線で物語を捉えてしまったのですが、中学生の頃にこの本に出会っていたら、どの様な感じ方をしたのか、どの登場人物に共感したのか知り用がありませんがとても気になっています。

 

あなたはどの登場人物に共感しますか?

 

私が中学生の頃は部活に力を入れていたので、勉強はあまり頑張る人ではなかったのですが、もしかしたら自称霊感少女に共感をしていたかもしれません。

 

この本は北海道が舞台になっているので、北海道に住んでいる人は「こういうこと、あるある」と感じながら読めるのかなと思います。

また、通っていた中学校の人数が一桁だった人も共感できるところが多いのではないでしょうか。

 

人によって様々な感じ方や捉え方ができる本だと私は思っているので、他にも何冊か小説を読んでいる人、アニメやドラマをたくさんみてきた人は、それぞれ違う感じ方で読み進められると思います。

 

逆に、本をあまり読んだことが無い人がいきなりこの本を読むことは、あまりお勧めしません。

場面の移り変わりが少し多いのと、書かれている通りの捉え方をすると「ふーん」で終わってしまうかもしれません。

 

 

今回は乾ルカさんが書いた「願いながら、祈りながら」を紹介しました。

少しでも気になった人は、ぜひ手に取って読んでみてください。

 

願いながら、祈りながら (徳間文庫)

願いながら、祈りながら (徳間文庫)

  • 作者:ルカ, 乾
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: 文庫
 

 

また、この本は音声でも紹介しているので、ぜひ聞いてみてください。