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【炎上覚悟】シャドーハウスで洗脳について勉強してみよう

今回は「シャドーハウスというアニメで洗脳の勉強をしてみよう」と思います。

また、standfmという音声アプリでも情報を発信していますので、よかったら聞いていってください。 少しでも面白いな、為になったなと感じましたら、フォローもしてくれると嬉しいです!

そもそもシャドーハウスとはどんなアニメかと言いますと、訪問者のいない不思議な洋館シャドーハウス」というのがあるのですが、そこには貴族の真似をする顔の無い一族シャドー」がいます。

また、そのシャドーに使えており、顔の役目を務める「生き人形」もいます。

物語の大枠として、シャドーハウスにシャドー生き人形がいる中でいろんな物語が進んでいくのですが、このシャドーと顔の生き人形の関係が結構闇が深いです。

そして何よりシャドーハウス自体がもう闇そのものですね。

そんな闇が深くて面白いアニメなのですが、様々な洗脳の手法や心理学的な内容がたくさん含まれているので、今回それについて話したいと思います。


そしてまず前提として、この記事はエンタメです。

シャドーハウスのアニメを見て「こういう考え方もできるのでは?」と思って書いたものになります。

特定の団体や会社、考え方を否定するものではありません。

また、私は心理学の専門ではないですし洗脳をしていたわけでもありません

ただ私が昔、マルチ商法に勧誘された経験色々読んだ本の中から推測して話していくので、面白半分に読んでいただけると嬉しいです。

まだシャドーハウスのアニメを見ていないよって人は、是非アニメを先に見てからこの記事を読んでいただければと思います。

そうするとより一層楽しめると思います。

まずは、生き人形のルールから話していこうと思います。

今回紹介するのは以下の4つのルールです。

  • シャドー家に対しては忠誠以外の心を持ってはいけない
  • 余計なことを考えてはいけない
  • 生き人形は顔を傷つけてはいけない
  • 勝手に館から出てはいけない

1つ目は、生き人形には「シャドー家に対しては忠誠以外の心を持ってはいけない」というルールがあります。

これはマルチ商法でいう「この人は凄い」「私の師匠のおかげ」の様な感じと似ていると思います。

崇拝に近い感じでしょうか。

自分のいう事を聞いてもらうために、「守・破・離」の考え方をよく用いられます。

「まずは型を守るとことから始めないといけないよ。だから俺のいう事をまずは聞いてね。」となります。

また後ほど紹介しますが、ポジショニングと合わせて「この人はすごい!」と教えられるため、忠誠とはいかないまでも、特定の人を信じきってしまいます。


2つ目は「余計なことを考えてはいけない」というルールがあります。

余計なことを考えてしまうと色んな事に疑問を持ってしまいます。

  • なぜシャドー家に従っているのか
  • そもそも生き人形ってなんだろう

などを考えさせないためにこういうルールがあります。

しかもこのシャドーハウスでは、生き人形はとても忙しいです。

シャドーという存在は名前から分かるように影です。

その影の体からは煤(すす)が出てくるので部屋が汚れてしまいます。

その煤(すす)を掃除をするために生き人形は一生懸命働くのですが、忙しくさせることで余計なことを考えさせないという思惑があります。

これは現実世界でも同じです。

仕事が忙しいと、仕事以外の事をあまり考えなくなると思います。

それを意図的にやっているのがシャドーハウスのやり方です。

この手法はマルチ商法などでもよく使われているかなと私は思います。

例えばいろんな打ち合わせの予定を頻繁に入れられたり、週4週5でセミナーに参加しようとか言われたりしませんか?

こうやって忙しくすることで、余計なことは考えさせないという側面もあります。


3つ目のルールは、「生き人形は顔を傷つけてはいけない」というルールがあります。

これは、顔の無いシャドーの代わりに生き人形が顔として使われているので、この様なルールが作られたと思いますが、現実世界もこの様な「○○をしてはいけないというルール」は洗脳目線で見ても効果的です。

例えば、宗教とかで豚肉を食べてはいけないとかあると思いますが、人は何の義務もなく良い事が起こってしまうと不安になってしまいます。

「え、わたし何もしていないのにこんなに貰っていいの!?何か悪いなぁ。」

みたいな感じになるので、何かを制限することで何かを得るということは意外と重要だったりします。

また何かを制限することで、「人とは違う自分という優越感にも少し浸れるのでなるべく続けようとしますし、他の人と遊びに行ったりしても結構大変だったりします。

「私これ食べられないんだよね」「○○禁止してるから行けないや」というと、遊びのお誘いも少なくなってしまい、外とのコミュニティが減っていくので、余計なことを吹き込まれずに今いる場所から離れにくくなりますす。

とても極端な例を話しますと、「コンビニの商品には体に良くない物が入ってるから食べるな」とか「向上心がない友達とは縁を切れ」など、人と接することが少なくなるような禁止令を出すところもあると思います。


そして4つ目のルールは「勝手に館から出てはいけない」です。

要するに、シャドーハウスから出てはいけないということですね。

アニメではシャドーハウスから出ようとすると、いろんなトラップが仕掛けられており、生きては帰さないという意思を感じます。

現実世界で例えると、「成果を出すには最低〇年かかる」「そんな簡単に成功するわけがない」などと言って、長いスパンを拘束しようとするやり方もあります。

もちろん、物事はすぐに結果が出ないものが多いのであながち間違ってはいないと思いますが、そういった間違っていない事を堂々と持ち出して拘束するというパターンもあります。

何も間違ってないと思うので何とも言えないですよね。。。

ブログだって最低100記事書くことが大切と言われていますし、YouTubeで広告をつける条件は合計4000時間の再生とチャンネル登録者数が1000人以上必要などがあるので、やはりある程度継続している人に対してご褒美といいますか、利益が生じるのは間違っていないと私も思います。


話がそれてしまいました。

生き人形のルールは他にもありますが、今回紹介した4つは結構現実世界にも当てはまるかなと思います。

ここまで既にボリューミーだったと思いますが、まだまだあります!

シャドーハウスの行事として、「喜びの会」という会があります。

生き人形には週に1回喜びの会が実施され、そこではスプーン一杯分のコーヒーを飲まされます。

このコーヒーを飲むと不安もなくなって幸せな気持ちになります。

具体的には、飲んだ生き人形思考の塗替えが可能になり、短時間の記憶を消すこともできます。

アニメの中では実際にそういう効果がある特殊なコーヒーですが、現実にはもちろんありえないのですが、似たようなことはありえると思います。

それはプラシーボ効果です。

プラセボ効果と思いますかね。

「例えばこの水を飲み続けると痩せる」「水素水は体にいい」「この薬を一日一個飲むだけで劇的にに痩せる」など、健康やダイエットに関する商品で使われる表現が多いと思います。

中にはその水を飲んで元気が出たとか、健康になった気がするという人も中にはいると思うので、完全に詐欺とは言えないかもしれませんが、そう感じてる人がいるって事はその人は救われた本当のお水だった事になるかもしれません。

なのでそれが良い悪いというのは置いておいて、「これを飲めば不安が無くなる」「こうしたら○○になる」と言うような表現は、シャドーハウスの中でも言われていますし、現実世界でもこういった事は起こりえます。

現実世界で記憶の塗り替えや消すことができたら、もうそれはねやばいので、流石にこれはアニメの中の表現ですね。

そしてこの喜びの会は特別なコーヒーを飲むだけではなく、シャドー家のルールを復唱します。

例えば、

  • 生き人形は余計なことを考えてはいけない
  • 生き人形は勝手に館から出てはいけない

などを復唱します。

これは良い意味に捉えるとアファメーションです。

鬼滅の刃の主人公である竈門炭治郎は「俺はできる、絶対にくじけることはない」などのセリフを言っており、ポジティブな言葉を自分に言い聞かせる事で自分を奮い立たせ、敵を見事にやっつけました。

このアファメーションで自分を奮い立たせることができるのであれば、逆のこともできるのではないでしょうか。

ネガティブな言葉を潜在的に自分に言い聞かせ、その通りになって(思い込んで)しまう。

それがこのシャドーハウスで行われている喜びの会の復唱だと私は思います。

これは現実世界の社会でも同じことが行われていると思いませんか?

例えば、工事現場ですと「安全に気をつける」「○○良し、指差し確認」、倉庫では「お客様にいち早く届ける」、ベンチャー企業だと「IT業界に革命を起こす」など、そういった目標や理念を唱和して忘れない様、逸れない様にするために言うことが多いと思います。

これを良いと捉えるか悪いと捉えるかは人によりますし、自分の考えにマッチした会社や仕事にをしているかによっても良い悪いの感じ方も変わってきます。

なのでもちろん理念を復唱することが悪いわけではないですが、このシャドーハウスの復唱はちょっと悪い方向に言い聞かせるための方法として使われているなと感じました。


そしてまだまだあります。

次は生き人形の部屋と食事についてです。

生き人形の部屋は閉鎖的で狭く、いわゆる監禁状態みたいな感じになっています。

監禁状態などの極限状態にすることで判断力を鈍らせることができます。

また監禁など閉鎖的な空間に限った話になってしまいますが、拘束されている被害者が加害者といっぱい時間を過ごす事によって、恋や共感、信頼を得てしまうことがあります。

それをストックホルム症候群といいますが、シャドーハウスにもこれに近しいところあると思います。

食事については、シャドーはとても豪華な食事をしている反面、生き人形の食事はとても質素なパン1つだけです。

また、シャドーハウスには階級があり、星付き(ほしつき)と呼ばれる階級があり、星付きになると食事も豪華になります。

この「階級が上がると豪華になる」という言葉をどこかで聞いたことありませんか?

そうです、会社によくある役職と呼ばれているものですね。

自分が役職に就くと給料が上がる」ことと同じではないでしょうか。

生き人形は星付きになれば美味しいごはんが食べられる

社会人は役職に付けば給料が上がって美味しいものが食べられる

ということは?

サラリーマンはイキニギョ...おっと誰かが来たようですね。。。


という冗談はさておきまして、最後にもう1つよく使われる洗脳と言いますか、人を囲うために使われる手法があります。

それが「ポジショニング」です。

シャドーハウスでは偉大なるお爺様という単語がちょくちょく出てきます。

またシャドーハウスの中の階級として3階→2階→1階→星付き→一般のような構造になっています。

簡単に言うとシャドーハウスは縦社会なのですが、ここでポジショニングがよく使われます。

例えば、「偉大なるおじい様のために働けていること自体が幸せだ」とか「星付きはこんなにもすごいんだ」などの話が出てきます。

このポジショニングを得るためによくある手法のもう1つとして、ホイラーの法則と呼ばれるものがあります。

この法則は別名 ABC とも呼ばれており、マルチ商法でよく使われます。

Googleで「マルチ商法 ABC」で検索すると一番上に出てくるぐらい有名です。

この ABC とは A(アドバイザー) B(ブリッジ) C(カスタマー) の頭文字をとって ABC と言われています。


それぞれどういう役割かを簡単に説明したいと思います。

まず、Aのアドバイザーが偉い人(トップ)です。

マルチ商法界隈ではアップという言われ方をしますね。


Bのブリッジは橋渡しをする人です。

AとCの仲介役ですね。

BはCを勧誘してAとCを合わせるためのセッティングをします。


そして Cのカスタマーは顧客です。

CはBに誘われてAと話すことがほとんどです。

よくカフェなどでそういう話が行われますね。


このABCの体勢をとると勧誘が成功しやすいと言われています。

Bの仲介者が「Aのトップはこんなにすごいんだよ!」「この人の話が聞けるのは幸運だよ」と、トップの人を持ち上げます

そうするとCさんは「えーそうなんだ!?この人のアドバイスは良いものなんだ」と思い込みます

これでAさんのアドバイザーの話しをCさんは信じやすい体制が整いました。

他にもBさんはサクラをすることもあります。

例えばセミナーとかで「よっ!待ってました!」とか「これは凄い、流石!」などの合いの手を入れる人のことですね。

シャドーハウスではこのサクラとして動いてる描写があるなと私は感じました。

例えば、「今目の前にいる偉大なるお爺様はすごい」「星付きはすごい」など、上の人を持ち上げる発言が多く見受けられます。

まぁシャドーハウスに限っては、既に洗脳されている生き人形がたくさんいるので仕方がないですね。

ですが、エミリコはシャドーハウスに来たばかりで洗脳されきっていませんし不安な状態です。

そういう時に周りが「これは幸せだ!」「コーヒーありがとうございます!」と、すごい盛り上がる事で何も知らないエミリコは「あぇ、これが幸せなんだ」「これはすごい事なんだ!」と思い込んでしまいます。

シャドーハウスの場合はコーヒーが特殊なので、ポジショニングやホイラーの法則の効果が得られなかったかもしれませんが、現実世界だと洗脳されることが多いと思います。

皆さんも経験ありませんか?

1人だけアウェーな場所に行って、周りが盛り上がってると「あ、ここは盛り上がるところなんだ」とか「ここは黙るところなんだ」と言うのを、周りの雰囲気にさせて同じ行動をとると思います。

ですが周りのみんな全員がサクラだとしたらどうでしょう。

少し怖くないですか?

周りが全員サクラという事は少ないかもしれませんが、サクラじゃない人が極端に少ないということはよくあります。

私もセミナーや説明会とかに参加した時は「あれ?なんか周りが盛り上げてるけど、絶対これ滑ってるのにな」と感じることが結構あり、周りをよく観察してみたら3、4人ぐらいアウェイに感じていそうな人を見つけることができました。

そしてその周りには盛り上がってる人が数人いたので、これはサクラなんじゃないかと思う場面に遭遇したことはあります。

あれはちょっと怖かったですね。。。


ということで以上、シャドーハウスのアニメで洗脳の勉強をしてみるというお話でした。

少しでも興味を持った人は是非シャドーハウスのアニメを見てみることをお勧めします。

この投稿をしている日は、Amazonプライムであれば確か無料で見れたはずです。

今回は洗脳目線で色々見てきましたが、シャドーハウスは普通にストーリーとしても面白いです。

と言うかケイト様が可愛いです!!

ケイト様はシャドーなので表情が見えないのですが、それでも可愛いと思えるぐらいの表現をしているのですごいなーって思います。

ぜひ見てみてください!

そして、私が今回の記事を書くにあたって、今まで読んできた本を紹介したいと思います。

もちろんシャドーハウスの漫画も全部読んでいます!!