人間関係で悩んだ時は課題の切り分けが大事
いつの時代も人間関係で悩んでいる人が多いと思います。
かくいう私も、今までたくさん人間関係で悩んできましたが、今では大分減ってきたと感じています。
人間関係で悩んでいた時(正確には悩んでいた原因が人間関係だったと後で気がついた)に会社の先輩の紹介された本が、の「嫌われる勇気」という本でした。
この本は、アドラー心理学に基づいて書かれている本で、哲学者の「哲人」と、「青年」が対話形式で『世界はどこまでもシンプルである』という考えを根底に、人生もシンプルであるというテーマについて語り合う本になります。
アドラー曰く、
全ての悩みは人間関係の悩みである
と宣言しています。
例えば、身体的コンプレックスや、自分の何かが周りに劣っているという悩み、上司が部下が話を聞いてくれないという悩み、などなど、これらは全て人間関係に関わっている悩みだということに気がついているでしょうか。
その人間関係の悩みを解消する術が、この本には書かれています。
その内容とは、
他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。
というものです。
人とのイザコザは、他者の課題に、土足で踏み込むことで起こります。また、自分の課題に土足で踏み込まれることでもイザコザが発生します。
そこで大事なのは「課題の分離」という考え方です。
課題の分離とは、「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か」を考えることで自分の課題なのか、相手の課題なのかを切り分けます。
例えば、宿題をやらなかった子供がいて、それを怒る親がいたとします。
では、ここで出てきた「宿題をする」という課題は誰の課題でしょうか?
この場合、「宿題をする」という課題をやらなくて困るのは子供になるので、子供の課題になります。
このように、「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か」を考えることで、誰の課題かを明確にすることで、人の課題に土足で踏み込むことなく、人間関係の悩みの悩むことはなくなると、アドラー心理学では考えるそうです。
私もこの考えを取り入れるようにしてから、人間関係の悩みが少し減ってきていると感じています。
完全に人間関係の悩みが無くなったわけではありませんが、少なくとも、この考えを知っているだけでも、悩みを解決する手段として有用ではないでしょうか。
もっと詳しく知りたい方は、「嫌われる勇気」を読んでみることをおすすめします。