世界は終わらない 益田ミリ
私とこの本の出会いは、いわた書店さんの「いわたま選書」というサービスで、スタッフである「いわたまさん」が私に選んでくださったのがきっかけで読んでみました。
普段の私はビジネス書やミステリー小説(主に森博嗣)しか読まないので、全く新しいジャンルに足を踏み入れた感覚です。
この本を一言で表すとしたら、
「自分の人生を見つめ直すきっかけになる本」
でしょうか。
ありきたりな表現でつまらないかも知れませんね。
良い本に出会うと大体の人は「考えさせられる本」「人生を見つめ直せた」「心を打たれた」「感動した」「感慨深いものがある」など、ありきたりな表現が多いイメージがあります。
正直私も同じ様な感想を抱いたのでなんとも言えませんが、今回はあえて他の表現をしてみます。
では、こういうのはどうでしょう。
「32歳の書店員が宇宙を目指すお話」
いや、嘘じゃ無いですよ?笑
そもそもこの本は、2012年に出版された「オレの宇宙はまだまだ遠い」という本が改題されて、2015年に文庫として「世界は終わらない」が出版されました。
ですので2つ目の一言で表した表現は、あながちとんでも表現では無いと思っています。
もちろん、宇宙というのは比喩で使われているので、本当に宇宙を目指しているわけではありませんが、「主人公が目指している宇宙とは」「書店員の主人公は人生をどう考えているのか」を 考えながら見ると、自分の人生はどうかな?と、いつの間にか考えていると思います。
無人島に持っていく一冊は?
というテーマから主人公は、自分の大切なものは何だろうと考えたり、
オレの人生の意味ってなんだろう。
合格の人生ってどんなだろう。
と、働いて家に帰ってくる繰り返しの日々を、ふと考えてしまう主人公がいたりと、サラリーマンの人は心にささる題材かも知れません。
また、この本は四コマ漫画で書かれているので、長い文が苦手という人にも強くオススメできます!
外も暑いし、コロナ自粛で暇だし、クーラーの効いた家で何かすることは無いかと考えている人に是非、読んで欲しい一冊です。
- 作者:益田 ミリ
- 発売日: 2015/08/05
- メディア: 文庫