ワークショップ症候群になっていませんか?
今回は「ワークショップ症候群になっていませんか?」という話をします。
キーワードは「目的」です。
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みなさんはワークショップを行ったことありますでしょうか。
日本語で言うと体験型講座と言うそうです。
例えば就活の時によくある、新聞紙を積み上げて一番高く積み上げたチームが勝ちみたいなワークショップを経験したことがあると思います。
他にも、ブレストという言葉を聞いたことはありませんか?
ブレストとは、ブレーンストーミングと言ってアイデアをポンポン出しまくるワークショップも有名です。
最近ですと「振り返り」「ドラッカー風エクササイズ」「価値観カード」などもあり、たくさんのワークショップがあります。
ではこれらのワークショップを行った後、どうなると思いますか?
多くの人は、ワークショップを行ったことで満足してしまうと思います。
もちろん、このワークショップで何かの気づきを得て次に生かす人もいれば、抱えていた問題が解消したり解決する糸口を見つけて行動すると人もいます。
本来はそのためにワークショップというものがあると思うのですが、最近よく見るものは「このワークショップはすごい」「大企業でもこのワークショップをやって何パーセント改善したのですごい」という情報だけが出回っている様に感じています。
この情報を信じて「やるだけで改善する」という認識でワークショップを行ってしまうと、ワークショップをすることが目的になってしまいます。
このような状態のことをワークショップ症候群と言います。
例えば、色々な企業で実践されている振り返りという取り組みがあります。
この振り返りも本来は、
- 自分が何をした
- そしてこう感じた
- こう失敗した
- じゃあこう改善しよう
- 次はどう動こうか
などを考えたり議論する場のはずです。
ですが仕事が忙しくなってきたり、毎週振り返りをやっていると、今週は書くことがないなと思うこともあると思います。
それらが重なって、なーなーになってしまいがちです。
それが繰り返されてしまうと、自分の行動を省みて次へ生かす振り返りではなく、振り返りをやることが目的になってしまいます。
皆さんの会社はどうですか?
事前に記入した内容をただ読み上げるだけだったり、「今週は特にありませんでした。来週も頑張りましょう。」で終わっていませんか?
そして今週も振り返りは行ったと、満足していませんか?
このワークショップ症候群は私が思うに、ビジネス書や自己啓発本をたくさん読んでいる人ほど陥りやすいと思っております。
なぜかと言うと、色んな本を読んで色んな手法ワークショップを知り、「この手法がすごい」「こんな大企業が取り入れている」「画期的な解決方法がある」という成功の物語として様々な情報を得ているわけです。
ということは、「これはすごいワークショップだから行ったら絶対に効果がある」と思ってそのワークショップをやることに集中してしまいます。
何度も言うようですが、本来はそのワークショップをやった後にどうするかが大事なはずです。
なのでどんなワークショップをやるにしても、「このワークショップの目的は何か」を一番最初に話し合うことをお勧めします。
そうすることで、ワークショップ症候群から脱することができるのではないかと思います。
また、もしあなたが「ワークショップする意味あるのかなぁ」と思った時、自分はなぜここにいるのかを考えてみましょう。
その時にこのワークショップをするためにいると頭をよぎった人は要注意です。
なぜこのワークショップをやっているのかを改めて考え直したり、一緒に取り組んでいるチームのメンバーに「すみません私このワークショップなぜやってるかわからなくなりました。一緒に目的の見直しをお願いしてもいいですか」などと声をかけ、チーム全体で改めて目標に向かう方向を考えるのも良いと思います。
ぜひ、意味のあるワークショップに取り組んでいきましょう!
この「ワークショップ症候群」という言葉は、チームジャーニーという本を読んでいるときに知りました。
興味がある人はぜひ読んでみてください。