お金を稼ぐ事が目的になってはいけない
みなさん、お金は欲しいですか?
えぇ、殆どの人が欲しいと思います。
もちろん私も欲しいです。
では、それは何故欲しいのですか?
欲しいものを買うためですか?
将来に向けた貯金ですか?
ギャンブルをするためですか?
人によってお金の使い方はそれぞれですが、最近読んだこの本では、お金についてこう書かれてありました。
お金は、自分の満足度と交換するためのものであり、価値があるのは、その満足の方なのである。
「お金の減らし方」という一風変わったタイトルですが、お金の考え方について、著者の森博嗣さんの考え方が書かれたユニークな本になっています。
お金は、自分の満足度と交換するためのもの、と言うことであれば、本来の目的はお金と交換した先にあると思います。
要するに、お金は目的(満足)を手に入れるための手段でしかなく、お金は目的にならないと私は捉えました。
では、何か目的のためにお金を消費しまくれば満足できるのかと言えばそうでもなく、著者は他にも面白いことを言っています。
著者曰く、大勢の人のお金の使い方は、自分のために使っていない、誰かに見せるためにお金を使っていると言っています。
なるほど、「誰かに見せるためにお金を使っている」という観点から人の消費活動を考えてみると納得できるものが多く思いつくと思います。
インスタ映えする写真を撮る為だけに講入した食べ物
素晴らしい場所に行った証拠の写真をネットあげる行為
などが思いつくのではないでしょうか。
これらは本当に、自分の目的(満足度)とお金を交換したと言えるのでしょうか。
そして、それは本当に自分がしたかったことでしょうか。
人によっては、みんなに見てもらう事が満足度に繋がっている、と答える人も少なくないと思いますが、著者はそれについてこう言っています。
ちょっと想像してもらいたい。もし、写真を取って人に見せる事ができないとしたら、それを買うだろうか?それを食べにいくだろうか?その場所へ出かけていくだろうか?
いや、そうならしません、と答える人は、自分が本当にしたいことを見失っているように思われる。
確かに、自分が本当にしたいことであれば、誰に見せるわけでもなく、見られなくても満足できるし、自分の中で完結できるものかも知れないと思いました。
つまり、お金を減らすことはどう言うことか、著者は一言であわらしています。
つまりお金を減らすことは、自分が得をするための行為だ
この本の序盤に出てくる言葉ですが、私はこれが本質かも知れないと感じました。
では、人に見せなくても満足できるものは何か、本当に自分が欲しいものは何かを考えてみましょう。
直ぐに思いつく人は、それに時間とお金を使えば満足できますが、仕事が趣味になってしまい、直ぐに思いつかない人も多いと思います。
そんな時は自分に質問をしてみましょう。
自分が本当に欲しいもの、したいことを見つける手掛かりになる質問をいくつか紹介します。
- 昔ハマっていたことは?
- 子供の頃の将来の夢は?
- 友達との1番の思い出は?
- 最近楽しかったことは?
この様な質問に自分で答えて、その答えに「なぜ?」と問いかけてみましょう。
「なぜ?」と問いかけることで、なぜ楽しかったか、なぜハマっていたかを深堀することが出来て、自分のしたかったことや欲しいものを知る事ができるかも知れません。
もし知る事ができたら、それを自分の為だけにお金を使ってみると、いつもと違うお金の使い方ができるのではないでしょうか。
他にもこの本には、「お金とは何か」「お金を増やす方法」「お金がないからできないとは」についても書かれているので、気になった方は是非読んでみてください。