100年続ける本屋の話 〜働き方は決められていない〜
100年後も本屋さんを続けようとしている本屋さんがある事を知っていますか?
その本屋さんの名前は、「双子のライオン堂」といいます。
東京都港区赤坂にあるのですが、営業日が水〜土曜の15:00〜21:00の間しか営業していません。
また、日曜日は不定期に開いているそうです。
営業時間からも分かる様に、ちょっと変わった本屋さんの「双子のライオン堂」が、どうやって100年後も続いている本屋さんを作ろうとしているか気になりますよね。
その内容が書かれた本がこの、「めんどくさい本屋 100年先まで続ける道」という本に全てが書いてあります。
めんどくさい本屋―100年先まで続ける道 (ミライのパスポ)
- 作者:信弥, 竹田
- 発売日: 2020/04/20
- メディア: 単行本
100年後まで続けるための考え方や取り組み、そもそもこの本屋さんを立ち上げた経緯も書かれており、「双子のライオン堂」のルーツが分かる本になっています。
また、本屋さんに興味がある人、自分とは違う働き方をしている人の話を知りたい人には是非読んで欲しい本です!
まず始めに私が驚いたのは、「双子のライオン堂」の設立者であり、この本の著者でもある竹田信弥さんは、本屋さんの他にも仕事をしている事です。
本屋さんでは食べていくのがキツいから他の仕事をしているのではないかと思う人もいると思いますが、半分正解です。
著者の竹田さんは、本屋さんだけで生きていくのはキツいだけではなく、「本屋そのものを残すことが目的だから、本屋の収益だけに頼らない形で生きていく道を模索している」と言っています。
本屋さんだけではなく副業として収入を得ている事で、本屋さんに頼らず生きていく、本屋さんを存続させるために別の所でお金を稼ぐ。
なんとも新しい発想ではないでしょうか。
多くの人は本屋さんを頑張って経営して、長く存続させようとすると思います。
ですが竹田さんの場合は、生きていくためのお金は本屋さんと別の仕事で稼ぐといった戦略です。
この戦略が上手くいくかどうかは、「双子のライオン堂」という本屋さんが存在し続けるかを見届ける事で分かると思うので、今後も注目していきたいと思います。
他にも、竹田さんの生き方は少し珍しいのではないでしょうか。
最近は変わりつつありますが、まだまだ一般的には良い大学に行って、就職して、転職するといった、The・サラリーマンで安定志向という働き方をイメージしている人が多いかなと思います。
ですが、竹田さんの働き方はどうでしょう。
自分で本屋さんを開業している事のほかに、副業で派遣の仕事をしていたりします。
安定のかけらも無さそうなイメージを持つと思いますが、竹田さんは今、この生き方をしている様です。
なにが言いたいかというと、働き方なんて人それぞれだという事です。
今まで通りサラリーマンの生き方をしても良いし、フリーランスになって働いても良い、金持ち父さんの本を読んでビジネスオーナーを目指したって良いわけです。
今や働き方にもバージョンが付く様になって、働き方1.0〜5.0まであります。
そんな中、がむしゃらにたくさんの事に取り組んで、自分のやってみたい事をひたすら続けている様な生き方も良いのではないでしょうか。
むしろ、その方が人生が充実してるとも言えます。
世間が言っている新しい働き方ももちろん大切ですが、それに囚われてしまうと、新しい働き方をしても楽しくない可能性だってあります。
大切なのは、自分が何をしたいのかを考える事や、いわゆる普通と呼ばれている働き方をしていない人の本を読んでみたりする事で自分の世界は広がると思います。
本屋さんに興味がある人、自分とは違う働き方をしている人の話を知りたい人は是非読んでみてください。
めんどくさい本屋―100年先まで続ける道 (ミライのパスポ)
- 作者:信弥, 竹田
- 発売日: 2020/04/20
- メディア: 単行本