Life Trigger | ライフトリガー

あなたに「きっかけ」をお届けします。

痛みを取り除くより価値を広げる時代へ

言葉の定義から入らせていただきたいと思います。

ここで言う「痛み」とは、不便、めんどくさい、苦痛などの事を指します。

そして「価値」とは、楽しい、面白い、自分の価値をちょっと大きくしてくれる事を指します。

これらは、順番に「ペイン型」「ゲイン型」とも呼ばれています。

それではなぜ、ペイン型(痛みを取り除く)の時代からゲイン型(価値を広げる)の時代になるのかといいますと、

たしかに人が初めて『全てのペイン』から解放されるときが来つつある。そんな時代だからこそ、重要なのが『ゲイン』なのだ。

と、この「分断を生むエジゾン」という本には書かれています。


分断を生むエジソン

分断を生むエジソン


商品やサービスには2種類あり、不便なことや苦痛を感じる事を取り除く「ペイン型」と、楽しい事面白い事を提供する「ゲイン型」だと言われています。

つまり、「人々はペインからどんどん解放されてきているため、今後はゲインを求める時代になる」という事ですね。


ではまず、ペイン型の時代というのはどういう時代かといいますと、分かりやすい例だとAmazonが分かりやすいと思います。

Amazonは買い物がめんどくさい、お店で買うと値段が高い、天候が悪い時の買い物は苦痛だ、等のペインを解決してくれるサービスになっています。

そして今は、Amazonが生活の一部となっており、無くてはならないサービスになっていると思います。

他にも、医療が発達してきて「病気」というペインもたくさん取り除ける様になってきており、平均寿命も伸びて「人生100年時代」とも呼ばれる時代になりました。

そこまで健康になり、長生きして、まだペインを取り除く必要はあるのだろうかと私は考える様になりました。


では、ゲイン型の時代とはどういう時代でしょうか。

例えば、自分が高級レストランに行ったとします。

値段は高いですが雰囲気が良く、内心ワクワクしたりして、ちょっと特別な時間を味わうことができます。

本来ただの食事であれば、ファミレスでも牛丼屋さんでも良いと思います。

ですが、食事に対して特別な時間を求めることで、「自分の価値を大きくしてくれる」ことに対して対価を払っているのです。

また、これらにはストーリーが強く関係しています。

高級レストランですと、料理に対してのシェフの考え方や、「フランスで厳しい修行に耐えて、○年かかってできたお店です」など、一つ一つにどういうストーリーがあるのかを説明してくれたりすると思います。

もちろんAmazonにも壮大なストーリーがあるとは思いますが、買い手(使用者)はほとんど意識することは無いと思います。

ここで重要なのが、使用者はそのストーリーを自分と照らし合わせて、「自分ならどうするか」を考えて、共感や葛藤などを求めていることです。

ゲイン型の時代は、ストーリーと価値を持って物やサービスを広げていく時代だとあり、私も本当にその通りだと感じました。


この本はビジネスでの考え方を知る事ができたり、今回紹介できなかった「自分の中に住んでいる3つの自分」を知る機会や考えるきっかけになる本だと私は思います。

また、これらの内容は、女性起業家が復活を遂げるまでのストーリーとして小説形式で書かれているため、非常に読みやすいです。

他にもこの本の面白いところは、付録綴じでカードが付いてくるところです!

この付録は、今回お話していない「影響力の地図」で出てくる4つの国の特徴を記したカードです。

この本のタイトルである「分断を生むエジソン」とは何かは、この4つの国の話を知るとよりイメージがしやすくなると思うので、気になった方は是非読んでみてください。

分断を生むエジソン

分断を生むエジソン