恐怖がなかったらあなたは何をしますか?
あなたは自分にこう問いかけたことはありますか?
もし、恐怖がなかったら何をするだろう?
と。
この言葉は、あなたが何かに恐れて行動を躊躇っている時に是非とも使ってほしいと思っています。
「チーズはどこへ消えた?」という本に出てくる言葉なのですが、非常に深い言葉で、この本で私が一番印象に残っている言葉でもあります。
- 作者:スペンサー・ジョンソン,門田美鈴
- 発売日: 2014/05/17
- メディア: Kindle版
この本は、2匹ネズミと2人の小人の物語です。
いち早く変化に気付けるネズミ「スニッフ」。
すぐさま行動に起こす事ができるネズミ「スカリー」。
今より悪いことになるのではないかと怯え、変化する事ができない小人「ヘム」。
今よりもっと良い事があるに違いないと、変化の波に乗ろうとする小人「ホー」。
この2匹と2人はある日、蓄えていたチーズが無くなってしまった事に気がつきました。
その時の考え方や行動がキャラクター毎に違っており、読み手が「自分だったらどうするだろう」と自分と照らし合わせて読める本です。
この「もし、恐怖がなかったら何をするだろう?」という言葉は、変化の波に乗ろうとしているホーが、恐怖のせいで悪い方向に物事を考えているのだと気づいた時に、自分に問いかけて行動した時に使われた言葉です。
ホーは、恐怖がなくなると想像以上に楽しくなる事がわかると言っています。
あなたも経験したことは無いでしょうか。
例えば、みんなの前に出てプレゼンを行う人が自分を含めて何人かいるが、中々最初の方に手を上げてプレゼンをするのは怖い。
でも、最後は嫌だという理由で中盤に手を上げてプレゼンをする。
プレゼンが終わると、今までの恐怖はなんだったのかと言わんばかりの、清々しい気分になって楽になる。
発表した結果は可もなく不可もないが、拍手はもらえた。
そしてあなたはこう思う。
「あれ、思ったより大したこと無かったな。」
と。
この経験からも分かる様に、この本にはこんな言葉もあります。
人が恐れている事態は、実際は想像するほど悪くは無いのだ。
本当にその通りだなと私も実感しています。
私も会社で先輩に質問する時や、大きな会議で意見を言う時に恐怖を感じ、発言しないことも多々ありました。
見当違いの事を言って怒られないだろうか、若手が先輩に意見を言って後から関係が拗れないだろうか等、悪い方向にばかり考えていました。
そんな時にこの本を読んで、「恐怖が無かったら何をするだろうか」と考える事で、多少時間がかかってしまったものの、自分の意見を発言する事ができました。
しかも、私が思っていた悪い考えは一切起こらず、みんなちゃんと意見を聞いてくれましたし、むしろ先輩との関係は前より良くなりました。
もし、あなたも恐怖で何か躊躇っている行動があるのであれば、是非この「もし、恐怖がなかったら何をするだろう?」と自分に問いかけて行動してみてください。
きっとあなたが思っているほど悪いことは起きないと思います。
そして、新しいチーズを探している2匹と2人はチーズを見つけることはできたのか。
チーズを探している時に様々な障害が起こり、それをどう乗り越えていくのか、気になる方は是非読んでみてください。
- 作者:スペンサー・ジョンソン,門田美鈴
- 発売日: 2014/05/17
- メディア: Kindle版